あるべき姿から考える
「保育AI」

保育AIはパートナーではなく、
あくまでツールの一つ

「保育AI」ありきではなく
あるべき姿から
適切な利活用を考えたい

昨今、保育現場でもAIの利用が少しずつ進み始めています。
「保育AI」は、業務の省力化や保育の質向上などに寄与する
可能性を秘めている一方で、利用に対する不安の声も少なくありません。
私たちは新たな技術である「保育AI」を、
子どもたちや保育の未来のためにどう活かしていくのか、
“保育現場でのあるべき姿” をもとに適切な利活用を
保育者の皆さんと一緒に模索したいと考えています。

AIに期待するのはツールとしての役割

専門家が考える
「保育AI」のこれから

  • 「保育AI」は
    先生方の専門性を
    高めるツール

    玉川大学教育学部教授大豆生田 啓友 先生

    AIの導入は、保育の現場に新たな可能性をもたらしますが、使い方を誤ると保育の質の低下につながる恐れもあります。例えば「省力化」だけを重視してAIに「考えること」を任せてしまうと、先生が子どものことを考える時間が減り、本来の専門性が失われてしまう可能性もあるのではないかと思います。先生方の専門性である「子どもの育ちを感じたり、心が動く瞬間を捉えたり、それらを計画につなげたりすること」。この専門性を高めるツールとしての役割を、保育現場でのAIには期待したいところです。これから私たちが考えていくべきことは、先生自身が保育を楽しくなると同時に、子どものWell-BeingにつなげていくことができるようなAIの活用方法なのではないでしょうか。

アンケート調査からわかった 「保育AI」に対する現場職員の
期待と不安の声

コドモンご利用施設を対象とした
「保育現場での生成AIの利用に関するアンケート調査」の結果から、
現場職員の生の声をご紹介します。

  • Q1

    保育現場での生成AI利用に関して
    不安はありますか?

    不安に感じる24.4% やや不安に感じる47.3% 合計71.7%
    • 不安に感じる
    • やや不安に感じる
    (AIを利用していない施設の回答)
  • Q2

    今後の生成AIの活用意向について
    教えてください

    今後も積極的に活用したい4.9% どちらかといえば活用したい57.0% 合計61.9%
    • 今後も積極的に活用したい
    • どちらかといえば活用したい
    (AIを利用していない施設の回答)
  • 不安の声

    • よくわからない不安がある
    • 保育現場での活用が想像できない
    • AIの性能に疑問。かなり間違った
      情報を出してくることがあり、
      それを精査できずに
      出してしまう危険性が気になる
  • 期待の声

    • 業務の効率化に繋がることであれば
      将来的に適切に利用していきたい
    • 事務業務の時間が短縮できる
      ことで、目の前の子ども(保育)
      にかける時間を十分に確保
      できるのなら魅力的だと感じる

「保育AI」に関する
コドモンの取り組み

  • 取り組み01

    「AIカメラ型午睡センサー
    (ベビモニ)」
    と連携しています

    (2021年5月〜 )

    天井に設置したAIカメラによって
    乳幼児の危険な姿勢を検知する非接触型午睡見守り支援システムとサービス連携。
    午睡チェックの自動記録からコドモンへの自動転記を実現します。

    特徴

    • AIカメラは用意・片付け・保管が不要
    • AIカメラによる自動判定
    • カメラ1台約10名対応

    こんな施設で使われています

    • 認可保育園、幼保連携型認定こども園、企業主導型保育園等
    • 用意・片付けの負担を軽減したい施設
  • 取り組み02

    株式会社ベネッセ
    コーポレーション
    と共同で
    「保育AIサービス」の実証実験
    進めています

    (2024年8月〜 / 詳細は近日公開)

    コドモンでは、2024年8月1日より、
    あるべき姿から考えた保育AIサービスに関する実証実験を実施しています。
    実証実験中の保育施設のみなさまからいただいた実際のお声をご紹介します。

    実証実験中の
    保育施設さまからいただいた
    実際のお声

    • とりやまこども園さま

      幼保連携型認定こども園 / 群馬県

      AIは私たちの仕事を奪うような怖いイメージがあったけど、便利になりそうだからぜひ使いたい!

    • 平塚保育園さま

      認可保育園 / 神奈川県

      AIの文章は事務的で冷たいと思っていたけど、自分たちの記録をベースにした生きた記録になっていて安心した。

    • みどりの森 みらいこども園さま

      認定こども園 / 広島県

      残業をたくさんして、園児1人に1時間以上かかっている作業が短縮できるので、使いたい!

  • 取り組み03

    とりんくがコドモンに
    グループジョイン
    AI写真サービス「とりんく」
    との連携へ

    (2024年12月〜 )

    写真を撮ってから保護者の手元に届くまで、
    写真整理にかける職員の負担をAI技術を用いて大幅に削減します。
    単に自動撮影や、クラス振り分け、不適切や撮影ミスの写真を省くだけでなく、
    保育AIとしての価値がより高まるよう
    「保育記録として価値ある写真」を自動判定するなど、より高度なAI技術を用いています。

    とりんく連携の詳細をみる

    写真整理にかける時間が
    1/10に削減

    園児60人規模のとりんく導入園での推計

    撮影もばらつき確認もアップロードも!
    すべて自動化して、職員の負担を軽減

    とりんくカメラ

    子どもを自動認識!
    シャッターを押さずに自動で撮影

    開始ボタンをタップして被写体にカメラを向けるだけ。
    保育と撮影を両立できます。

    とりんくマネージャ

    自動アップロード・仕分け
    管理をラクに

    写真は自動アップロードされ、
    クラスごと、園児ごとに振り分けまで完了。

    園児ごとの枚数のばらつきを抑える

    事前に写真を取り込まなくても顔認識でき、
    園児ごとの枚数を自動で集計。

    ここがすごい! 保育に特化させた独自のAI
    振り返り、販売に適した写真を自動選別

    とりんく独自の技術で保育における
    写真の選別方法を確立。
    ドキュメンテーションに適した写真を
    選択することも可能。

    【株式会社とりんくについて】
    AI顔認識・写真選別機能を活かして施設での写真撮影や共有の業務省力化とともに、保護者もこれまでの写真選びの手間を削減することが可能なAI写真サービス「とりんく」を2022年より提供。また2023年度には、経済産業省主導の「未来の教室」の実証事業の一環として、AI技術活用と人との協働により、子どもに対する丁寧かつ細やかな「まなざし」が増え、全ての保育現場が子どもにとって安心・安全な場所となり、ひとり一人の個性・特性に寄り添った保育が行われることを目指し、画像×生成AIを用いた幼児教育・保育現場のリスク・学習個性の把握のための3つの取組を実施しました。
    実証事業の詳細をみる

  • 取り組み04

    AI・生成AIを利活用した
    サービス開発を行う
    「株式会社エクサウィザーズ」
    と業務提携を開始しました

    (2024年12月〜 )

    同社が持つ、マルチモーダルAI技術を用いたプロダクトやサービスの企画・開発、
    営業・渉外活動のリソースとノウハウを
    コドモンに提供・連携して保育領域における新規サービス開発を推進し、
    コドモンが持つデータとエクサウィザーズのAI技術を組み合わせ、
    保育・子育て分野における新サービスを創出していきます。

    【株式会社エクサウィザーズについて】
    AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現するというミッションを掲げ、自社開発AIプラットフォーム「exaBase」を軸に、様々な業界の企業と連携し、AI導入を支援しています。医療、介護、金融など、社会のさまざまな分野でAIの力を活用し、業務効率化や新たなサービス創出に貢献しています。

大豆生田先生ご登壇

「保育AI」セミナー
特別版を配信中

大豆生田先生と探るホントの保育AIの使い方 “コドモン保育AIの今までとこれから”

玉川大学教育学部教授 大豆生田先生をお招きし、保育業界、特に保育現場にとって本当に意味のある
「保育AI」の在り方に関するセミナーをコドモンご利用施設向けに開催しました。
特に関心の高かった部分を抜粋した特別版を配信中ですので、視聴希望の方は下記のボタンよりお知らせください。

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