〈保育研修の実態調査〉全施設が研修を実施も、9割近くが「課題あり」と回答~研修時間の確保が最重要課題、オンライン研修の活用進む~

調査レポート

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設などを対象に、保育研修についてのアンケートを実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。

アンケート概要

・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間:2025年1月27日(月) 〜1月31日(金)
・回答数:313件
・調査会社:株式会社コドモン

アンケート結果サマリー

*79.9%の施設で自治体・団体の研修を実施。オンライン研修を実施している施設は6割越え。

*研修のテーマは「保健衛生・安全対策」という回答が最多(72.5%)。

*研修に課題を感じているという回答が87.2%。具体的な課題としては「研修時間が短い、取りづらい」と63.3%が回答。

アンケート結果

8割近くが自治体・団体の研修を実施、オンライン研修も6割超え



実施している研修の形式について聞いたところ、約8割の施設が自治体・団体の研修を実施していると回答がありました。オンライン研修・園内研修も6割を超える施設で実施されていることがわかりました。

研修形式それぞれにメリットあり 複数を使い分けている施設も

効果を感じている研修形式とその理由を聞いたところ、研修形式によってそれぞれメリットがあり、複数の研修を取り入れていることがわかりました。
以下、一部回答を抜粋します。

・自治体の研修は、他園の情報や状況が分かり、すり合わせなどができる

・園内研修で自園のケース検討会議を臨床心理士と共に行っている。自園の例なので子どもの様子や家庭環境など具体的に話し合うことができ、実践も保育者間で共有している。

・外部講師を招いての園内研修。絵画やリトミックなどより実践的な、すぐに日々の保育でいかせるものを専門の先生から教えていただけるので。

・一斉ではなく、個別に行えるコドモンカレッジ・オンデマンド研修は、時間を合わせることがないので、どの職員も参加しやすい形式だと思います。

・優劣はないです。自分に足りないと思っている研修を自分たちで選び受けれるのがオンラインや自治体の研修で、不足を感じていなくとも有識者と対話しながら理解を深めることが出来るのが園内研修や団体の研修だと思います。

園内の研修と外部の研修、対面の研修とオンラインの研修など、形態は異なってもそれぞれに良いポイントがあることがわかります。いくつかの研修を目的などに応じて使い分けている施設もありました。

研修実施の頻度 月に1度が最多、実施していない施設はゼロ


研修の頻度については月に1回と回答した施設が56.9%と最も多い結果となりました。そのほか「必要に応じて」「職員によって回数はばらつきがある」という回答もありました。コドモンカレッジなどのオンライン研修は職員が自主的に参加しているという施設もあり、研修によって実施回数が変わることがわかりました。

研修テーマは「保健衛生・安全対策」が7割超 保育関連以外のテーマを選ぶ施設も


研修で取り上げられているテーマは「保健衛生・安全対策」が最も多く、7割以上の施設から回答がありました。子どもたちの健康や施設内での安全を第一に考えていることがうかがえます。「乳児保育」や「発達支援」など保育業務に直結する研修は、やはり研修に取り上げられることが多いですが、一方で「マネジメント」「社会人基礎」など、保育にとどまらないテーマについても研修を実施している施設があることがわかりました。

全職員に「安全・衛生管理」の理解を深めてもらいたいと考える施設が最多


全職員に基礎知識として理解を深めてもらいたい領域では、「安全・衛生管理」という回答が7割を超えました。その次に「発達支援」が続いており、保育施設で働く職員に子どもたちの発達状況の理解と支援が求められていることがわかります。
また、6割以上が「社会人基礎(ビジネスマナー)」「チームワーク・フォロワーシップ」と回答しています。研修で取り上げるテーマとしては少数派の意見でしたが、職員に深めてもらいたい領域であることがわかりました。

現在実施している研修に課題を感じている施設が9割弱


現在の研修に課題を感じているかどうかの質問では、「課題がある」「やや課題がある」という回答が87.2%にのぼりました。多くの施設が研修に課題を抱えているようです。

研修の課題は「時間が短い、取りづらい」が最多 研修担当者の負担も浮き彫りに


研修で課題に感じていることは「研修時間が短い、取りづらい」が63.3%で最も多くの施設から回答がありました。
1番目、2番目の質問からオンライン研修が多くの施設で活用されていること、メリットとして「移動時間がなく隙間時間で受けることができる」ということがあげられていました。忙しいなかで研修を受けるために、オンライン研修を用いて隙間時間などで受講している施設が多くあることがわかります。一方で、研修を実施したくても、対面で時間のかかる研修はなかなかできないという施設もあることが結果からうかがえます。

また、そのほかの課題では「内容が実践に結びつきにくい」「参加者のモチベーションが低い」といった参加者に関連する課題や、「計画の策定が大変」「研修の準備が大変」など研修担当者の業務負担が大きいことがあげられていました。

研修は、すぐに役立てられる内容やさまざまな形式を取り入れ「ただ受けるだけ」にならないような工夫も


研修時の工夫では「実際の保育にすぐに役立てられるような内容にする」という回答が68.4%で最も多い結果となりました。研修の課題として挙げられていた「実践に結びつきにくい」という内容に対応するための工夫であると考えられます。
他には、研修形式の工夫や参加者が交流・発言しやすい工夫をしている施設が多いことがわかりました。

研修準備では、「研修テーマを決めること」が重視されている結果に


保育研修を始めるうえで準備しておいたほうがいいこととしては「研修テーマを決める」が74.8%と多くの回答が集まりました。
「月間のスケジュールを決める」「1日の中で研修を受ける時間を決める」など受講スケジュールの策定も重視されています。

「研修時間の確保」が大きな課題に

・なかなか研修の時間が取れないことが悩みなので、絞ったテーマで短時間の内容であったり、期間内でいつでも参加できる方式であったり、少しでも参加しやすい、してみたいと思えるような研修があると良いと思う。また、研修用DVDがもっと充実すると良いと思う。

・時間の確保が一番の課題です。研修を受ける時間もそうですし、研修後に参加者で意見を出し合ったり、園でできることを考えたり。その場では学びになっていますが、受けっぱなしになっているように感じています。

・研修時間をとるのが難しいのが現状。そのため、コドモンカレッジの15分くらいの動画を園内研修に盛り込むことを今年度行った。短時間で要点がまとめられており、非常に活かしやすかった。

・これは園の課題なのですが、研修で学んだことを自園に取り入れるための検討が足りないと感じています。そのような検討を行う際のグループワークや検討の進め方の勉強もしたいです。

保育研修に関する改善要望として、研修時間の確保を求める声が多く、職員体制の改善や研修時間の柔軟な設定、短時間研修の充実などが挙げられています。また、研修への参加についても、パート職員も参加しやすい研修体制や、事前申し込み不要の研修などを求める声がありました。

データの引用について

本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.com/column/report_5/
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。

株式会社コドモン 会社概要

◆所在地:東京都品川区西五反田八丁目4番13号 五反田JPビルディング10階
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2024年11月時点で、全国約20,000施設、職員約40万人が利用。全国604の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位※(2025年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)。
◎保活中の保護者や求職者と保育・教育施設をつなげる採用・園児募集支援サービス「ホイシル( https://www.hoicil.com/ )」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、地域の保護者や求職者、保育学生はより自分にあった園を探せる。その他、こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア( https://store.codmon.com/ )」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ( https://college.codmon.com/ )」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。

お問い合わせ先

本件に関するお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。
Mail: inquiry@codmon.com
Tel: 050-2018-3196(平日9:00-18:00)
※株式会社コドモン以外の販売元と契約されている施設は販売元までお問い合わせください。

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