コドモン × ベネッセ 「こどもストーリープロジェクト」始動 ~AIで変わる、子ども一人ひとりとの向き合い方~

保育AI コドモンの取り組み

「子どもの成長を、もっと丁寧に振り返りたい」

そんな保育者の声に、真正面から向き合いたい。
その思いから、株式会社コドモンと株式会社ベネッセスタイルケアグループは手を取り合い、保育の振り返りをAIで支援する取り組み、「こどもストーリープロジェクト」を立ち上げました。

2024年夏、全国の協力施設と共に実証実験を重ね、2025年春からいよいよ本格始動。
日々の保育記録を活かしながら、AIが児童票や要録の作成をサポートすることで、保育者が子どもと向き合う時間を取り戻します。
このプロジェクトは、”業務の効率化”を超えた“保育の質”の向上を目指しています。

保育の現場にある、リアルな悩み

保育者には、毎日の保育に加え、児童票や要録といった日々の記録を振り返って書類を作成する業務があります。
1人分の要録には1時間以上かかることもあり、年度末には残業が続くという声も多く聞かれます。

「ICT化は進んでも、振り返りの時間は減らせていない」
「もっと丁寧に一人ひとりを振り返りたい。でも時間的に難しい」

こうした課題を受けて、「こどもストーリープロジェクト」では「AIの力で業務省力化を実現しながら、振り返りの質も高められないか」と考えました。

それは、保育者の業務をAIに任せるという、単なる“自動化”ではありません。
日々の育ちの記録や保育者の想いを大切に残したまま、振り返りの“作業時間”をAIで省力化する仕組みです。

取り組み内容:AIが「記録の振り返り」をサポート

プロジェクトの核となるのが、コドモンが提供する「保育ドキュメンテーション」です。
これは、子どもの日々の様子や気づきを、写真付きで簡単に記録できる機能。
保育者間や保護者との共有も可能で、すでに多くの施設で活用が進んでいます。

「こどもストーリープロジェクト」では、このドキュメンテーションに蓄積された日々の記録をもとに、AIが児童票や要録の振り返りや要約を支援する「こどもストーリー」機能の開発を進めています。

これにより、保育者は一人ひとりの子どもをより深く理解し、その成長に寄り添う時間を最大化することができるようになります。

「こどもストーリー」機能概要
👉 「こどもストーリー」ご紹介動画はこちら

教育学者・大豆生田啓友先生のことば

プロジェクトには、玉川大学教育学部教授の大豆生田啓友先生が監修者として参画しています。
先生はこのように語ります。

「保育とは、日々、子どもとどう向き合うかという営みです。
先生たちは“今の姿”を点で捉えることが多いですが、“今日の姿”は過去の育ちとつながっています。
記録をたどることで、その子が何に惹かれ、どんな世界を広げようとしているのかが見えてきます。
AIの活用によって、先生が見落としがちな視点も浮かび上がり、一人ひとりへの理解がさらに深まることを期待しています。」

この言葉が示すように、記録は子どもの育ちを“点”で捉えてくれる大切な道具。
AIはその“点”を“線”としてつなぎ、記録内の保育者の視点や想いをもらさずに、子どもの「ストーリー」を可視化していきます。

実証施設からの声:現場に生まれた変化

2024年夏から始まった実証実験では、AIに対する不安と期待の声がありました。
しかし、実際に使ってみた現場からは、こんな声が届いています。

「AIって冷たい文章になると思っていたけれど、自分の言葉がそのまま“生きた記録”になっていて驚きました」
「毎月の児童票作成、1人に30分以上かかっていたのがぐっと楽に」
「日々の活動では意識しきれていなかった“育ち”や“学び”を、10の姿や5領域の観点で整理しなおしてくれ、改めて遊びの中にこんな学びがあったんだと気付け、自信につながった」

このプロジェクトが目指すのは、AIが“先生の代わり”になることではありません。
保育者の言葉や記録を基に、必要な部分を「ちょうどよく」整理すること。
だからこそ、現場でも安心して受け入れられているのです。

まだ導入していない施設からも、共感の声が

実証に参加していない施設や自治体からも、前向きな声が寄せられています。

「ドキュメンテーションにまだ取り組んでいないけれど、これを機に始めてみたい」
「来年度からコドモンを導入予定。ちょうどよいタイミングで知ることができた」
「保育の質を高める視点からも、検討する価値があると感じた」

このようなお声からも、保育者・関係者の多くが「子どもともっと丁寧に向き合いたい」という願いを抱いているということがわかります。
「こどもストーリープロジェクト」は、その想いに具体的な形で応える取り組みです。

現在、参加施設を募集しています

「こどもストーリープロジェクト」では、現在、プロジェクトにご関心のある保育施設を募集しています。

プロジェクトにご参画いただいた施設さまへは、新たにつくるコドモンの保育AIサービスのおためし版への先行申込や、プロジェクトの進捗状況や検証結果などの最新情報をお伝えします。
また本プロジェクトでは、参画いただいた園の先生方の声をうかがいながら、「こどもストーリー」おためし版の開発をしてまいります。

共感・ご興味のある保育施設さまは、ぜひプロジェクトへのエントリーをいただき、先生方のお声をお聞かせいただければと存じます。プロジェクトエントリーをご希望の方は、下記よりお申込みください。

募集期間

2025年12月頃まで(予定)

提供内容

・「こどもストーリー」おためし版の先行案内
・サービス導入に向けたヒアリング
・実証結果のフィードバック など

保育者の声を大切にしながら、より良い機能づくりを共に進めてくださるパートナーをお待ちしています。

👉 プロジェクトエントリーはこちら

保育の未来に、もう一歩を。

子どもたちの“今”を、もっと丁寧に記録したい。
そのために、保育者が子どもに集中できる時間を増やしたい。

「こどもストーリープロジェクト」は、保育とテクノロジーが寄り添い合いながら、
子ども一人ひとりと、もっと深くつながる未来を目指します。

その第一歩を、ぜひみなさまとご一緒に。

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