森のまち あおば保育園 (千葉県流山市)
施設種別 認可保育園
サービス 登降園管理帳票作成写真共有・販売保育ドキュメンテーション
成果 保護者からの評判UP事務の省力化手書き業務の削減保育・教育の質向上先生間のコミュニケーション改善
この事例の要約
森のまち あおば保育園では2021年4月の開園と同時にコドモンを導入し、登降園管理や保護者連絡を活用いただいてきました。そのなかで、職員から帳票の管理や保護者への発信について課題の声があがり、「もっとコドモンでできることがあるはず」と活用拡大に向けて保育ドキュメンテーションをはじめられました。園長と副主任の河辺先生、専門リーダーの石山先生に活用拡大の経緯と今後の展望についてうかがいました。
園長:森のまち あおば保育園の園長に着任したのは23年4月から。まだ着任して1か月です。川柳小学校在職中には、現場の職員としてコドモンを使わせていただいておりました。
※インタビュー記事はこちら(https://www.codmon.com/case/kawayanagi_e/)
園長:いえ、現場の声からはじまりました。コドモンを使っていて、こんなに機能があるのに使わないのはもったいないな…という気持ちはありましたが、現場の状態もわからずに推進することはできません。
現場職員のみんなのなかにやってみたいという気持ちや、解決したい課題があり、石山先生と河辺先生から相談を受けたことがきっかけでした。
河辺先生:副主任で2歳児担任をしている河辺です。3年前の導入時から使っていたのは、「登降園管理」と「保護者からの連絡」、そして「連絡帳」です。そこに今年度から新しく「写真共有・販売」「帳票管理」「保育ドキュメンテーション」をはじめました。
石山先生:防災・安全の専門リーダーと1歳児担任をしている石山です。僕は昨年まで系列のほかの保育園に勤めていました。この春からあおば保育園に異動して、前の園でしていたように書類をコドモンに入れ込んだり、その方法を現場のみんなに共有したりしています。
前の園でコドモンを導入した3年前、僕はクラスの担任をもっておらず事務所での業務が多かったので、コドモンの操作についてもよく調べました。異動してからは、Excelだったり手書きだったり、あちこちにファイルがちらばっていることに課題を感じました。
河辺先生:もともと現場では、帳票の管理や保護者への情報発信においてやりづらさを感じていました。この春から園長先生、石山先生がいらして、この状態を変えるにはどうしたらいいんだろうと職員みんなで集まって話してるなかで、石山先生から「コドモンの保育ドキュメンテーションは週案とリンクしている」と提案があり、それで園長先生にコドモンの保育ドキュメンテーションを使えないかとご相談しました。
園長:園長会でその活用について確認すると、流山市では監査もコドモンでできるということがわかり、系列園全体で保育ドキュメンテーションを使いはじめることになりました。僕は利用承認をしただけで、現場からの今の状況を変えたいという行動がきっかけです。新しい機能を導入するので負担感はあるとは思いますが、現場にも「もっと情報発信したい」という思いがあったんですね。
河辺先生:初めてのことをやらなきゃいけないからやる…というのではなく、解決する方法があれば知りたい、やりたい、変えたいという思いが強くありました。働き方を改善したい、保護者への情報共有を強めたいという点において、みんな同じ方向を見て進んだ結果がコドモンの活用、保育ドキュメンテーションの活用につながっていったのだと思います。今ここでお話ししているメンバーだけではなくて、本当にみんなで…いろんなひとの声を聞きながら進めた結果です。
石山先生:保育ドキュメンテーションの操作は、全クラスで毎日公開できているくらいカンタンです。ICTの操作やインターネットが苦手だという先生ももちろんいますが、苦手な方には「まずやってみましょう!」「わからなかったらいつでも聞いてください」とお伝えしたり、僕もわからないところはコドモンのマニュアルを調べたりサポートに電話したりして、広めていきました。
河辺先生:利用開始直後はみんなで相談しながら作成を進めていたので時間はかかりましたが、大変だったのは最初の2、3日程度のことです。使いはじめて1か月くらい経って、保育ドキュメンテーションを使うことによって「水筒を上手に飲めるようになりました」など、今まではメモに書いて廊下に貼り出すという形で保護者にお伝えしていたことを、ダイレクトに保護者にお送りできるようになり、情報発信しやすくなったと感じています。その日、お迎えにこられなかった保護者にも見ていただけたり、過去の情報もまとめてご覧いただけるのもいいですね!
石山先生:ドキュメンテーションを作ることで、リンクしている週案も自動的に埋まっていくので、書類作成の負担も緩和されました。
河辺先生:保育ドキュメンテーションと週案の連携、月案と週案の連携など、こんなことができるんだ!と驚きつつ、使いやすさを実感しています。これまでは、やりづらさを感じながらも、どうすればうまくいくのか考えが及んでいませんでしたが、コドモンでできることをもっと知ることで、いろいろな場面で活用できるんじゃないかと楽しみです。
園長:河辺先生と石山先生が、職員や後輩に対していつも笑顔でにこやかに穏やかにいてくれるので、いつでも聞きにいける雰囲気があります。園長としては、この2人がいい位置にいてくれたおかげで推進しやすかったんだと感じています。職員や後輩に対しても根気強く一緒に向き合ってくれる姿勢があるから、わからない、難しいとひとりで悩むことなく、活用が進んでいるのだと思います。
保育ドキュメンテーションは保育の質の向上にもつながっています。職員の働き方改革をするときに、行事を減らすとかではなく、こうして便利なものを使って、子どもも保護者も職員もwin-win-win……みんなにとってよい形にできることこそ、ICTの大きなメリットです。
石山先生:「文章だけだった情報から写真が見られるようになったことで安心できる」「家に帰ってきたときに子どもと写真を見ながら保育園で過ごしたことを話す時間が増えた」など、保育ドキュメンテーションを導入したことで保育の様子が見えるようになったとうれしい声をいただいています。
園長:これは私自身が感じたことなんですが、先生たちが書いたドキュメンテーションを見ると、一緒にお散歩をしていなくても、その場にいて、そのときどきの子どもたちの様子を見たような感覚になるんですね。きっと保護者のみなさんもそのように感じられているのではないかと思います。
また、「写真アルバムやカレンダーなど、情報がコドモンに一本化されてきたことで見る手間が少なくなった」というお声もあり、園でコドモンの活用を広げたことが保護者の負担軽減にもなっているのだと感じています。
園長:今コドモンの使い方は、石山先生、河辺先生をはじめ各先生たちの裁量にお任せしている状態です。これから新しい職員が入ってきたときにもスムーズに使えるよう、うちの園としての1日の流れ、先生たちの日課にコドモンを組み込んでいきたいと思っています。
保護者懇談会で保護者に、保育の様子や、保育中の写真についてのご要望をうかがうと、100%の保護者が「写真が見たい、できればダウンロードしたい」と回答されます。保護者に安心して保育園に預けていただきたくて、「写真共有・販売」もはじめたのですが、細かい部分がまだ保育と連携できていません。先生たちにとって負担なく運用できるように、日々の時間軸のなかにコドモンを入れていけるよう、保育ドキュメンテーションや写真の運用マニュアルを整えている最中です。
また、保護者への情報発信においては、保育ドキュメンテーションの「掲示物の作成機能」の活用、「連絡帳製本」もしていきたいです。保護者のみなさんは、保育士一人ひとりの連絡帳のコメントを宝物のように思ってらっしゃいますから。
<主任・松田先生からのコメント>
職員が書いた園日誌、月案の承認、出欠席や家庭からの連絡の確認でコドモンを使わせていただいています。保育士としても保護者としてもすべて手書きの時代を経験してきましたので、この年齢ではじめてコドモンに触れ、「すべて網羅されていてすばらしいな」と思いました。
午睡チェック表の右、左、仰向けを直した…など全部手書きでやってきました。身長、体重も手書きで用紙に記入し、保護者に捺印してまたお戻しいただくのが当たり前。いまは保護者もいつでも確認でき、さらにはグラフとしても見られます。さわればさわるほど、網羅されていることを実感します。
そして、なにより帳票において、コドモンの導入が保育の質向上につながっていると感じます。手書きですと、帳票の作成はもちろんですが、修正も大変です。ところがコドモンだと、修正がカンタンなので、こちらも「ここをなおして」と言いやすく、よりいいものができます。