鏡原放課後児童クラブ (児童数73名 /沖縄県宮古島市)
施設種別 学童施設
この事例の要約
沖縄県宮古島市の鏡原放課後児童クラブは、宮古島市立鏡原小学校のすぐ近くにある学童施設です。子どもたちにとっての「もう一つのお家」を目指しており、子どもたちが自由にのびのび過ごせるよう、学校の校庭や近くの公園での活動も多いそうです。そのなかでどのようにコドモンをお役立ていただいているのかを主任の根間先生と事務の下地先生にうかがいました。
根間先生:宮古島市でICTの導入を進めており、その流れで鏡原放課後児童クラブでもコドモンを導入をしました。
下地先生:市からは、毎月施設から市へ書面で提出していた児童の出席率などの情報を、データ化することでスムーズに提出できるようになるので、そのために導入してほしいと聞いていました。
それまでは自分たちで出席簿を作り、ひとりずつ集計して、表にして提出していたので、保護者からの連絡や入退室の打刻情報をもとに作成できるようになり、省力化になっています。
下地先生:こういうICTを使うのはみんなはじめてで、コドモンのヘルプセンターで調べながら使っていますが、大きな不安はありませんでした。
根間先生:職員から「困った」という声は聞いたことがありません。入退室の記録も、職員がひとりずつ子どもの顔を確認して打刻しているので、間違いなどもほとんどありません。うちの場合、小学校がすぐ目の前ということもあり1、2年生は授業が終わる時間に職員が迎えに行き、一斉に連れてきて、入室のときに打刻。3、4、5年生は入室時に近くにいる職員が打刻をするという運用をしています。
入室の通知をチェックされている保護者も多いようで「安心できる」とうれしい声もいただいています。ちょっと入室が遅い日には「来てますか?」とご連絡くださる保護者もいて、子どもたちの安全管理に役立っていると感じています。
根間先生:あと「アンケート」ですね。遠足など、行事への参加・不参加の確認に使っています。行事のお知らせから参加者の集計までできるのでとってもラクになっています。これも別の職員の先生が、「アンケートっていうのがあるからやってみよう」と使い方を調べて取り入れてくれました。
下地先生:コドモンは画面がシンプルでわかりやすいですよね。直感的に「ここを押せばこうなりそう…」という予測がたてやすく、その通りに展開することが多かったですし、ちょっとわからないことが出てきてもマニュアルがしっかりしているから、マニュアルを見れば解決できてスムーズでした。
根間先生:お知らせ一斉配信でのおたよりの配布や緊急連絡、アンケートの利用は、職員の業務省力化につながっています。
宮古島は台風が多く、台風の接近で早めに閉所することや、休所となることが毎年のようにあります。学校が休みのときはこちらも休みということは、保護者のみなさんはご存じですが、台風で早めの閉所となるときはふだんひとりで帰宅している子もなるべくお迎えに来てもらいたいですし、緊急連絡は助かります。
おたよりの配信は、既読がわかるのもいいですよね。既読がつかない保護者にだけ連絡する…ということができるのも便利です。
紙で配布していたときは、子どもに渡しても保護者まで届かないこともありましたし、印刷したおたよりを限られた時間内で折って、子どもたちに渡して、だれに渡したのかをチェックをして…と関連する業務がたくさんありました。コドモンになってから、そのぶん先生たちの時間の配分が向上したと思います。
先生たちが自由に動ける時間が増えるというのは、子どもたちの活動の制約が減ることにつながります。鏡原放課後児童クラブでは子どもたちが自由にのびのびと活動できることを大切にしていますが、外でドッジボールや鬼ごっこをしたり、近くの公園で木登りをしたりといった活動には、職員の見守りが必要ですから。
下地先生:お知らせ一斉配信によるペーパーレスの効果としては、印刷負担の軽減も大きいですね。消耗品代として計上していた印刷にかかる予算が不要になったので、その分を職員の研修の費用や、子どもたちの使う備品代にすることができました。
根間先生:そうそう、あと保護者との連絡をコドモンにしたことは、職員にとって時間外労働をなくすことにもつながりました。コドモン導入以前は、SNSでトークグループをつくって保護者と職員がやりとりをしていたので、時間外でも返信対応が発生していました。日常的にプライベートでも使っているツールだと、時間外だから見ない、対応しないということは難しいですから、職員の負担を考えると分けるべきだと思いました。
根間先生:職員からは、もっと子どもたちの様子を保護者にお届けしたいという声があがっています。ブログに写真を掲載しているので、今後、ブログの更新をお知らせ一斉配信で告知したりして、もっと見ていただけるようになるといいなと思っています。