はぐはぐキッズ二葉 (職員数19名 /東京都品川区)
施設種別 認可保育園
サービス 登降園管理請求管理保護者連絡帳票作成シフト管理給食管理写真共有・販売保育ドキュメンテーション午睡チェック園児 / 職員募集保育研修
成果 保育・教育の質向上
この事例の要約
コドモンカレッジ(オンライン保育研修サービス)を毎月利用されている、「はぐはぐキッズ二葉」。法人の研修やキャリアアップ研修では自園に足りない学びをコドモンカレッジの研修で補うことができ、現場の先生方も「理解が深まった」と学びを実感しているそうです。活用にいたった経緯、また忙しい保育のなかでどのように活用を継続しているのかについて、主任の田中先生におうかがいしました。
はぐはぐキッズ二葉が開園したのはコロナ禍でした。当時は休園が続いたり、登園自粛の期間があり、私たち保育士にとっても初めて体験する通常の保育業務ができない時期でした。
私が当園に赴任したのは2年前です。業務中たまたまコドモンカレッジがはじまったのを見つけ、視聴をはじめました。コドモンカレッジの運用がはじまったのもこの頃ですよね?
最初に使いはじめたのはコロナ禍の頃なのですが、そのあと、少しずつ通常の保育ができるようになり、学ぶ時間が足りなくなっていきました。一方で、不適切保育のニュースが報じられるなど、悪い意味で保育者が世の中に注目されるようになり、より学びの重要度が高まりました。
私たちが子どものためにと思ってしていることが、子どものためになっていなかったのかもしれない。今の保育業界になにが必要なのかもっと学んでいこうと、改めて研修に力を入れるようになりました。
当初は園内研修を計画し、実施していたのですが、全員そろって時間をつくることが難しく、それぞれのタイミングで受けられ、先生一人ひとりの身になるような内容が選べる研修がないかな…と考えていたところにコドモンカレッジがぴったりはまりました。
研修の本数もカテゴリーも充実しているので満足しています。
当園では、勤務中ずっとコドモンを開いている状態なので、ログインをしなおしたり、ページを移動したりせず、すぐに視聴できるのが便利ですね。内容もとってもいいです。
役職から研修を探せたり、レベル別に分かれていたりするのも選びやすいですし、1本の研修時間も30分から1時間程度と職員にすすめやすい長さです。
「この時間で誰が何を受講する」といった明確な調整はしていません。
当園の職員は、全部で19名。1階に0、1歳児のクラス、2階に2~5歳児クラスがあり、副主任とクラスリーダー、各フロアにクラスリーダーを兼務するフロアリーダーがいます。
動画を見た後に研修報告書を書いてもらうので、受講にかかる時間は全部で1時間〜1時間半ほど。夕方の合同保育の時間や、園児のお休みが多い日などに、クラスリーダーとフロアリーダーが各クラスの状況を把握したうえで、人員配置や調整を行っている副主任に相談をし、研修時間を作っています。
場合によっては一度に受講しきれずに、20分動画を見て、続きの視聴と報告書はまた別の日に…ということもありますが、知識として残っていれば、研修としては意味があると思っています。
人権の研修など全職員対象としている研修もありますが、基本的にはそれぞれの先生の目指すところに必要だと思われる研修をおすすめするようにしています。
まず私が研修を受講し、「この内容は乳児の先生に見てほしいな」「乳児向けの研修だけど、これは幼児の先生にも知っておいてほしい」「口の発達は調理の先生にも見てもらうといいかも」と、その先生の目指すところに近しいと思われる動画をピックアップしています。
内容を知っていないとすすめられないので、新着の動画はほぼ全部視聴していますね。
大変は大変ですが、内容がとってもいいですし、学ぶことで自分のなかで確信のもてなかったところも確信をもって職員に伝えられるようになります。
私が若手のころ勤めていた園では、人員と時間に余裕がなく子どもを抱き上げてあげたいタイミングで抱き上げられなかったり、「ちょっと待って」と1日に何度も言わざるをえなかったりと、本当に子どものための保育ができているのか疑問に感じるような場面を多く経験しました。その頃から子どものための保育とはどういうものなのかを学び続けてきました。
でも、私自身が現場にいたときに指示されて受けた研修でよかったものは数えるほどしかありませんでした。
なので、私が職員に研修をすすめるときは、研修の内容と先生自身の課題をしっかり捉え、「この先生にこの研修を受けてもらったらよくなりそうだな」と思ったものを提示するようにしています。また、受講することでどういうメリットがあるのかを、自分の言葉で添えつつ「受講してみようかな?」と思えるような声掛けを意識しています。
「これ見ておいて」とだけ言われても見ないなと思いますし、意欲をもって見てもらいたいので、なるべく押し付けにならないように意識しています。先生たちが学んだことは、そのまま子どもたちに還元されるので、私が管理者としてできることは先生たちの糧となる知識や情報をいい形で現場に伝えていくことだと思っています。
「質問で学ぶ組織づくり~8年新卒離職ゼロの施設に続け!~」ですね。
コドモンカレッジは基本的に個人視聴で見てもらっているのですが、どうしても複数人で見たほうがいいと意図した場合は、時間を調整して視聴してもらうこともあります。
この研修は、副主任2人、リーダー2人に意見交換しながら一緒に受講してもらったところ、「すごくよかった、一緒に見ることでより学びが深まった」と意見が上がっていました。
若手層からは「就学前施設の不適切保育・虐待防止研修」の内容が「事例が多く勉強になった」という声がありましたし、看護師は「安全・保健の欲しい情報がその時期のおすすめにUPされてくるので知りたい情報がすぐ見つけられて助かる」とも言っていました。事例があると、自分たちの状況に置き換えながら視聴でき、より印象に残るようです。
子どもの主体性と安全対策を2本柱としつつ、それと並行してリーダー層の先生の育成に取り組みはじめています。
リーダーたちがしっかりすると現場が安定するんですよね。
運営と保育は切り離されがちですが、リーダーには一緒に園を運営しているんだという意識をもって、保育だけでなく運営も自分ごととして捉えてもらいたいと思っています。
管理職としては私も勉強中ですし、コドモンカレッジの研修でも日々学ばせていただいています。
保育は社会貢献できるやりがいのある仕事ですし、子どもの成長を間近で見て、感じられるすばらしい仕事です。保育者自身の学びが足りないことで社会的にも子どもたちのためにもならないことをするような保育者にはなってほしくないと思います。
現場の先生たちも、リーダーも、管理職も学び続けるために、これからもコドモンカレッジを活用していきたいですね。