写真販売の売上を子どもに還元することで、保護者と保育士の喜びにつながる好循環に

あんず保育所 定員数95名 /愛知県一宮市

施設種別 認可保育園

サービス 登降園管理シフト管理写真共有・販売

成果 保護者からの評判UP

この事例の要約

  • 保護者に園のようすを伝えたいと思ってはじめた写真共有によって、保護者が喜び、保育士のモチベーションにもつながっている
  • 写真販売の売上をおもちゃや絵本と交換でき、子どもたちに還元することができた

「カメラマン派遣サービス」を利用して「写真共有・販売」で得た売上を子どもたちにさらに還元しているあんず保育所さま。
「写真共有・販売」を活用しはじめた経緯を、所長と主任の先生にお話を伺いました。

※本記事では、コドモンの「写真共有・販売」機能を活用し、保護者への情報共有に取り組んでいる事例をご紹介します。

コロナ禍になり保護者に園内のようすを伝えたいと思ったことが決め手に

コドモンの導入、活用状況について教えてください。

昨年、所長として赴任し、最初に取り組んだのが園の安全対策です。当初はせっかくコドモンが導入されているのにあまり使えていませんでした。調べているうちに「登降園管理」が安全対策に活用できることがわかり、そこから保育士と保護者の双方で取り組みをはじめました。コドモンを使えば保護者はスマホで欠席などの送信ができ、保育士も朝の忙しい時間に電話対応せずに子どもを見ることができます。さらに出欠席も口頭ではなくデータで管理することで、正確に把握できます。今では無くてはならないシステムですが、そこではじめて、これまでいかにもったいない使い方をしていたのかと感じました。
そこから、コドモンではもっといろんなことができるのではと勉強したんです。

具体的にどういうことができるようになり、どういう変化がありましたか?

次に使ったのは保護者への「お知らせ一斉配信」で、保育所からの伝達事項を配信開始しました。その後、シフト管理、そして子どもの姿を届けるために「写真共有・販売」をはじめました。写真は、保護者にもすごく喜んでもらっています!
写真を販売した売上は、コドモンポイントに変え、コドモンストアでポイントを利用しておもちゃや絵本を購入できる仕組みがあるので利用しています。保護者の方に、写真の売上で子どもたちの絵本を買ってますと共有したら、「子どもたちに還元してくれてるんですね!じゃあ、もっと買います!」とおっしゃってくださって。自分の子どもの写真を買ったお金が、まわりまわってまた子どもたちに返ってくる。それを保護者の方はすごく喜んでくださっています。
これまで、新しいおもちゃの購入はなかなかできず、保護者からの寄付やおさがりが多かったので、子どもも保育士もとても喜んでいます。

お知らせ一斉配信から写真共有・販売へと活用を広げていったきっかけはなんだったんでしょうか?

うちの保育所は、病院が母体となっている認可保育所で、保護者はドクターや看護師など医療従事者が8割を占めています。保護者の勤務時間もバラバラで保育参観は難しいですし、子どもの保育所での姿を直接ご覧いただく機会もありません。新型コロナウイルス感染症が流行ってからは、さらに保護者は激務となり、帰りも遅くなりました。子どもとふれ合える時間も減っています。それでも使命感をもって懸命に仕事と子育てを両立させている保護者に、何か喜んでもらえることはないかと考えたのが、子どもの姿を届けることでした。写真の撮影が保育士の負担につながるのではないかという懸念もあったのですが、がんばっている保護者へ届けようと保育士も取り組んでくれました。

最初は、あそびのようすをクラス担任が撮影し、こんな風に遊んでますと、お知らせ一斉配信でお送りしたり、お迎えに来た保護者にタブレットで見せたりして、販売まではしていなかったんです。
当然ながら保育士は撮影のプロではないので、写っている子、写っていない子が出ますし、枚数に偏りがあると保護者の不満にもつながるのではないかという心配もありました。

ですが、サポートにお電話して相談しているなかで、プロのカメラマンが来てくれる「カメラマン派遣サービス」というものがあるという話を聞いたんですね。

プロのカメラマンに撮影してもらえるなら、保育士の負担にもならないし、偏りもなく、保護者も喜ぶかなと思いました。実際に、保護者に「プロのカメラマンに来てもらって写真を撮るのはどうですか?」と聞くと、ぜひしてほしいという声がとっても多かったんです。保護者の要望に背中を押される形で、それならやってみようかなと踏み出しました。

自分の子どもの写真を買うことで、まわりまわってまた子どもに返ってくる

保護者からお金がかかるのはちょっと…という声などのマイナスな意見はありませんでしたか?

マイナスな意見はまったくありませんでした。先ほどもお伝えしたように、「写真共有・販売」で販売した写真の売上は、絵本やおもちゃとして子どもたちに還元しているので、自分たちの子どもにまた使ってくれるならと喜んで買ってくれています。高いというお声はいただいたことがないですよ。

自分の子どもの写真を買ったお金で、子どもたちの保育用品を買ってくれるのは、保護者さんにとってはとてもうれしいでしょうね。

保護者さんだけでなく、保育士や子どもたちにとってもうれしいことです。
はじめた当初は写真も売れるかも分からなかったし、普段の様子を撮ってもらえればいいかなくらいで、カメラマンにおまかせで撮ってもらったんです。でも思っていた以上に保護者が喜んでたくさん買ってくれて、さらに子どもたちに還元できることが分かって。
それからは、保護者が喜んでくれる写真をたくさん提供してあげたいと、保育士も変わっていきました。

「子どもが楽しんでいるところを撮ってもらったほうがいい写真が撮れるよね」とか「外のシチュエーションのほうが綺麗に映るよね」、「しゃぼん玉と一緒に撮ったらいいかも」と自発的に考えて、撮影のためのアイディアを出して実践してくれるようになりました。
この間は、0歳児の双子と2歳児の双子が4人で手をつないでいる写真を撮りました。保護者から「おねえさんが手をひいて遊んでくれたんですね!」ととても喜ばれました。

写真販売の売上でまかなえた新しい絵本やおもちゃは子どもたちにとってうれしいものです。保育士は、子どもが喜ぶこと、子どものためになることがうれしい。写真がたくさん購入された分を子どもたちの保育に活かせるから、もっとがんばろうと思うんですね。
それでさらによい写真が撮れれば、保護者はまた写真を喜んで買ってくださる…好循環になっています。
各年齢のクラス担任に自分たちのほしい絵本やおもちゃを選んでもらっていて、こういうのが欲しいですと言ってくれるので、その中から選んで買っています。「写真共有・販売」によって子どもに還元できることが職員のモチベーションにもつながっていて、おもちゃや絵本も、ものすごく活用してくれています。

カメラマンが保育の現場に入ってくることに対して、先生方の反応はいかがでしたか?

プロのカメラマンさんに来てもらうことで、逆に子どものそばについて安心して保育に集中できると喜んでいます。
クリスマス会やプールあそびなどは、ただでさえふだんの保育より人員が必要なので、そこへさらに撮影もしなくてはいけない…となると大変ですからね。
何より、プロの方の写真は素敵すぎて、保育士も思わず購入していますよ。

保護者に公開する作業は、カメラマンではなく施設側でやるのですが、それもカンタンです。カメラマンさんがクラスごとや学年ごと、その場面ごとにデータをわけて、分かりやすくしてくださっているので、クラス担任は自分のクラスのところをチェックすればいいだけで、保育士の負担はありません。

写真共有・販売をこれからはじめる施設さんへのアドバイスをお願いします。

これからはじめるのであれば、配送方法は「園に一括配送」より「個別配送」がオススメです。当園では最初、保護者に送料をご負担いただくのが申し訳ないという気持ちで、「園に一括配送」にしていましたが、途中で「個別配送」に切り替えました。
一括配送だと、転園してしまったり、退園・卒園した子どもの写真をお渡しするのがすごく大変で……。これは、やってみてはじめて気づいた点ですね。

また、「個別配送」に切り替えたことで、写真の仕分けや、渡し間違いがないようになどの気遣いも不要になり、保育士の負担が減らせました。保護者から送料負担についてのご意見もありませんでした。
保護者から写真をもらっていないと言われて慌てて探すこともあったので、保護者にとってもよかったのかもしれません。

ありがとうございます。最後に、今後やりたいと考えていることがあれば教えてください。

カメラマンが入らない日の普段のあそびの様子は、保育士が写真を撮って、「お知らせ一斉配信」で配信したり、タブレットで見せたりしています。ときどき、保護者から欲しいと言われることがあるんですが、まだ販売はできていません。保育士が撮った写真のなかにも、よい写真がたくさんありますし、カメラマンの写真販売を通して、写っている枚数の偏りなど、保護者の方はそこまで気にされていらっしゃらないこともわかってきましたので、保育士が撮った日常写真も、今後は保護者に届けられるとよいかなと思っています。

プロのカメラマンさんが撮る写真ももちろんよいですが、保育士さんが撮る写真は、普段の子どもたちの姿が見られるので、また違ったよさがありそうですね。「写真共有・販売」で子どもたちの園のようすを伝えるだけではなく、保護者も保育士への喜びにもつながっていて、とてもうれしいです。本日はありがとうございました!

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